平成の年号の由来といえば思い出すのは、昭和天皇が崩御されて悲しみに沈んでいた日のことです。

テレビ画面いっぱいに平成の二文字が映されて、小渕官房長官が紅潮した顔つきで年号が平成になったことと、その由来を丁寧な口調で説明していたことを鮮明に覚えています。

年号は、元号法に基づき、首相の委嘱を受けた国文学、中国文学、歴史学等の学者が提出した候補名を、官房長官と法制局長官が整理検討して竹下首相に報告し、さらに国民代表として学識経験者や衆参両院の正副議長らの意見を聞いた上で、臨時閣議で決まりました。

国民の理想としてふさわしい意味を持つ、漢字二字、書きやすい、読みやすい、外国を含め過去に元号やおくり名として使われていない、俗用されていない等六つの基準に基づき選定された年号が「平成」です。

これは、「内外、天地とも平和が達成される」という意味で、その由来は中国の史記及び書経にある「内平らかに外成る〈史記)地平らかに天成る(書経)」からとられた言葉です。

史記は黄帝から前漢の武帝までの史書、書経は堯舜から秦の穆公に至る政治史・政教です。

年号の由来が中国の史書、五経にあるというのは不思議な気もしますが、そもそも元号は漢の武帝の時代に生れた年の数え方で今は日本だけがこの伝統を守っています。